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応援馬主くらぶとは
2014 / 06 / 19 ( Thu )
くらぶの概要と私の想い

 単なるファンとしてのそれを超越し、ばんえい競馬馬主としてのみ体験し得る楽しみ、喜び、感動などを多くの方々と共有することができないかと考え、一口馬主制度やふるさと納税制度などを参考にして開設いたしました。代表馬主(馬主登録番号 北海道13-0011)の所有馬(平成26年4月現在二頭)のファンクラブと位置づけ、入会金、月会費をご負担いただく事により会員限定の各種特典をご提供いたします。

 馬主個人による新しい試みであり、最初から多くのお約束などは出来ませんが、競走馬としての活躍を楽しむのみならず、『所有馬については余生にまで責任を持つ』これだけは必ずや貫きたいとの想いの下で運営されております。

 ばんえい競馬の競走馬は、概ね月二回の出走をいたします。平地競馬競走馬と比較し、約1トンにもなるしっかりとした馬体とレースの形態から事故、故障等の可能性が低く、明け11歳の事業年度終了と共に引退するのが一般的です。よって二歳のデビュー時から、一定で且つ長期間に亘り楽しめることと、対象が特定の競走馬一頭に対してではなく、代表馬主所有馬すべてに対してですので、より安心して楽しんでいただけることと確信しております。
また、現在の所有馬二頭は共に牝馬ですので、引退後は繁殖牝馬として暮らし、仔の世代でまで楽しめる可能性が高いのも魅力です。想像してみてください。応援していた馬の仔がデビューを迎える姿を。

 明確にしておく必要がある点が、当くらぶはあくまでも「ファンクラブ」との位置づけで、いわゆるファンド商品である「一口馬主制度」ではありませんのでお間違いのないようにお願いいたします。そもそも一個人である代表馬主は、一口馬主制度のように投資などを目的とした金融商品等を扱う資格がなく、単独で「一口馬主制度」なるものを運営することはできないのです。

 いずれにせよ、一口馬主制度については収益性といった観点のみで評価すると決して優れたものとは思えません。ばんえい競馬に限らず地方競馬全般についてでしょうが賞金が安く、一般競走は一着賞金が5万円から8万円、二着賞金が1万円から2万円、三着賞金が5千円から9千円程度となっており、且つ、騎手、調教師などへの進上金や諸経費等の控除が行われると手元に残るのはその6~7割程度ではないでしょうか。仮に100人で分配すると一着時で3500円から5600円程度、二着時ですら70円から140円程度となってしまいます。どんなに優秀な競走馬でも常に勝ち続けることはできませんので、収益性を判断の基準とすると、有益であるとは言い難いのではないでしょうか。

 がしかし、過去に一度だけばんえい競馬にも一口馬主制度があり、その際は100口の募集に対し、300口を超える申し込みがありすぐさま満口となったようです。有識者による説明会の開催や、然るべきホースクラブが運営したといった背景もあるのでしょうが、純粋にばんえい競馬を応援したいと考える方々が少なくないんだということを知り、そういったファンや支援者の方々に、同じようにばんえい競馬を楽しめる場を提供できやしないかと、この「ばんえい十勝応援馬主くらぶ」の開設に至りました。

 収益性が高くないにも関わらず一定の需要があった。これらを鑑み、どうせならばいくばくかの現金(賞金の分配)よりも、一着賞金獲得時に十勝の産品などを贈答し、十勝の「安全・安心・おいしい」といった素晴らしさを伝える方が良いのではないかと、いま流行の「ふるさと納税制度」などを参考に考えました。納税による地域支援のお礼として、その地域の特産品を贈答している自治体も増え、十勝管内では特に上士幌町が有名です。納税者にとっても継続した支援のきっかけになったり、地域の新たな魅力発見へと繋がるのではないでしょうか。
帯広市でもふるさと納税制度をばんえい競馬振興に役立てておりますので、ぜひ帯広市のホームページをご覧になってみてください。
http://www.city.obihiro.hokkaido.jp/seisakusuisinbu/kikakuka/kifu/f_kifukin_boshu.html#jigyou

 現在では、ばんえい競馬の存在が唯一といっても過言ではない、ばん馬たちの活躍の場となっております。ばんえい競馬の存在なくして、重要な北海道の馬文化のひとつである、ばん馬たちの存在を維持することはとても困難ではないかとさえ思います。
 ばん馬たちも競走馬と呼ばれるくらいですから、やはり現役としてレースで活躍する場面が最も注目をされるのでしょうが、その華やかな舞台の裏側には、ばん馬たちにとって過酷な現実があることをご存知でしょうか。

それは「馬たちのいのち」に関することです。

 一部の関係者にとっては慣れや経済的活動から、致し方のないことと位置づけられる、言い換えるのならば、仕事として意識をそう割り切り位置付けなくてはやっていけないことなのでしょうが、私はこれまで馬や競馬(ばん馬やばんえい競馬含む)に慣れ親しんで来た者ではありませんので、その重く厳しい現実をすぐさま受け入れることができません。
かといって、その現実から目を背けたところで何の解決にもなりません。それらが地域の食文化や我々の生活の糧となり、現在や未来がある事は紛れもない事実なのです。関わらないこと、見ない、知らないふりをすることが一番簡単ですが、でも本当にそれで良いのかと考えました。

 ばん馬たちはその生涯に於いて、幾度となくそのいのちの行く末を選択されるべく時を迎えます。
生まれてから、馬主により購入され、または生産者自らが馬主となって競走馬としての道を歩ませようという選択をしてもらえるか否か。ここで選ばれなかった馬たちの多くは市場へ送られ、それはほぼ、食肉業者へ売却をされることを意味しております。
 次に、競走馬としての資質を計る能力検査です。いくら馬主が競走馬としての道を歩ませようとしても、能力検査に合格しなければその壇上に立つことは適いません。一度の失敗で市場に送られる馬も少なくないでしょう。

 厳しい試験に合格し、晴れて競走馬としてデビューを果たした馬たち。もう安泰かと思われるでしょうが、やはり競走の世界。ここでは成績によってクラス分けがなされ、それが芳しくないものは最下位クラスへ編成されていきます。二歳から三歳へ、また、四歳から五歳になる春に、これまで所属していた最下位クラスが、ひとつ上のクラスと併合されてしまいます。
これまでの最下位クラスで勝ち上がれなかったのに、ひとつ上のクラスと併合され、格上馬と競いあってもその結果は明白です。
ですから、その見込みが高いと馬主に判断されたばん馬たちは一頭、また一頭と、競馬場からその姿を消していきます。毎年、約二百頭の新馬たちがデビューしているので、2歳のデビューから11歳の引退を迎える馬たちが、単純計算では約2000頭いないければいけないのに、現役で登録があるばんえい競馬競走馬数は500~600頭程度です。もちろん中には種牡馬や繁殖牝馬として引退した者もいるでしょうが、それらはわずかではないかと思われます。

 では、ここまで勝ち残ってきたツワモノたち。彼らこそが競走馬としてのエリートと位置付けられるでしょう。ところが、そこから種牡馬や繁殖牝馬としての道が開けたばん馬たちにも、まだまだ予断はゆるしません。上手に種付けができない、なかなか受胎しないなど、競馬場を去っても尚、結果や成績が求められることがあるのです。
ヒトの考える結果を出せない大半の馬たちが前述の市場に送られ、九州などで肥育された後に食肉として流通することになるのです。
馬主として競馬場へ出入りをするようになり約半年とわずかな期間ですが、それでも数件のこうした事例を見聞きしました。

 家畜、経済動物である以上、ヒトの判断により、その「いのち」が絶たれるのは馬に限ったことではありませんし、もちろんそれらが無益な殺生とは思いません。決して無計画に、むやみに行われていることではないからです。
「いのちをいただく」それらがあって我々の日常生活が成り立っていることは否定し得ない現実です。私は、それらから逃避し、また、否定する訳ではありません。ただただ、その「いのち」によって生かされていることに感謝することを忘れない、伝えたい、それだけです。

 私は、多くの皆さんにこのばんえい競馬を知ってもらい、そして応援していただき、結果として一頭でも多く、一年でも長くばん馬たちに活躍して欲しいのです。
目の前の一頭が、自身に関わるばん馬たちが違った形で活かされる、そんな方途を模索しているのです。
そうすることで、これらの馬文化を次世代に伝えていける一助になるかもしれないと、何かの糸口が見つかるやもしれないと。

 私が育った愛すべき北海道がまだまだ未開の原野であった頃、開拓者らと共に暮らし荒れ野を切り拓き、現在の営みとそして未来を支えたこの馬たちの息遣いを絶やすことなく伝えたい。

つたない見識の中で、分からないながらもいま現在はこう考えているのです。

                                                            平成26年6月 記

テーマ:一口馬主 - ジャンル:ギャンブル

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